「自分のサイトのスコアが50点だった。これって競合と比べてどうなんだろう?」
スコアを測っても、比べる相手がいないと良し悪しが判断できません。 50点が healthy なのか危機的なのかは、同じ土俵で戦っている相手の数字を見て初めて分かります。
実は、競合サイトの表示速度は無料で測れます。 相手の許可も、特別なツールも要りません。この記事では、その手順と結果の読み方を解説します。
なぜ競合と比べるのか
Googleは絶対評価ではなく、そのキーワードで戦っているサイトの中での相対評価で順位を決めています。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 自分50点 / 競合上位が全員30点台 | 速度では勝っている。他に原因がある |
| 自分50点 / 競合上位が全員80点台 | 速度が足を引っ張っている可能性が高い |
同じ50点でも、やるべきことが正反対になります。闇雲に速度改善に時間を使う前に、まず比較してください。
手順1:比較する相手を決める(3分)
「競合」は同業他社ではありません。自分が狙っているキーワードで、実際に上位表示されているサイトです。
- 狙っているキーワードをGoogleで検索する
- 広告(「スポンサー」表示)を除いた上位5件のURLをメモする
個人ブログや大手メディアが混ざっていても、そのまま対象にしてください。検索結果では同じ土俵に立っています。
競合の選び方は競合サイト分析でSEOを改善する方法で詳しく解説しています。
手順2:それぞれの速度を測る(5分)
PageSpeed Insights にURLを入れるだけです。他人のサイトも制限なく測れます。
測ったら、こういう表を作ってください。
| サイト | モバイル性能 | LCP | 順位 |
|---|---|---|---|
| 自分のサイト | 50 | 4.2秒 | 15位 |
| 競合A | 38 | 5.1秒 | 1位 |
| 競合B | 72 | 2.4秒 | 2位 |
| 競合C | 41 | 4.8秒 | 3位 |
必ずモバイルで測ること
Googleが順位を決めるのに使っているのはモバイル版です。当サイトで日本の人気サイト728件を計測したところ、82.7%のサイトでPCのほうが高得点で、その差は中央値14点でした。PCの数字だけ見ていると、実力を14点ほど高く誤解します。
手順3:結果を正しく読む
ここが一番大事です。表を作ったら、次の順で判断してください。
パターン1:自分が競合より遅い
速度が足を引っ張っている可能性が高い状態です。改善する価値があります。まず画像の最適化から着手してください。効果が大きく、作業も簡単です。
パターン2:自分のほうが速いのに順位が低い
これが一番多いパターンです。 速度は原因ではありません。他を疑ってください。
- コンテンツが検索意図とズレている
- タイトルやdescriptionが弱い
- ドメインが新しく、まだ評価が溜まっていない
この場合、速度改善に時間を使っても順位は動きません。検索順位が上がらない7つの原因と対処法で原因を切り分けてください。
パターン3:全員が低スコア
上の表の例がこれです。1位のサイトが38点でも1位を取れています。その分野では速度が勝敗を分けていないということです。
実際、日本の人気サイトのモバイル性能は中央値45点で、56%が「不良」判定でした。速度が低いこと自体は珍しくありません。
比較するときの注意点
1. ページの種類を揃える
トップページ同士、記事ページ同士で比べてください。自分の記事ページと競合のトップページを比べても意味がありません。
2. 1回の測定を信用しすぎない
スコアは測るたびに5〜10点変動します。差が10点以内なら「ほぼ同じ」と考えてください。気になるなら時間をおいて2〜3回測ります。
3. スコアよりLCPを見る
総合スコアは複数の指標の合成値なので、何が悪いのか分かりません。**LCP(一番大きい要素が表示されるまでの時間)**のほうが原因を特定しやすい指標です。詳しくはCore Web Vitalsとは?LCP・CLS・INPをわかりやすく解説へ。
まとめて確認したい場合
競合5件を1つずつ測るのが手間な場合、無料のSEO診断ツールならURLを入れるだけで速度に加えてタグ・モバイル対応・構造化データまでまとめて診断できます。競合のURLを入れれば、相手の技術的な状態も同じ基準で確認できます。
よくある質問
Q. 競合サイトの表示速度を勝手に測ってもいいですか?
問題ありません。PageSpeed Insightsは公開されているページを外部から計測するツールで、相手の許可は不要です。負荷もほとんどかかりません。
Q. 競合より速いのに順位が低いのはなぜですか?
速度以外に原因があります。検索意図とのズレ、タイトルの弱さ、ドメインの新しさなどが考えられるため、速度改善より先にそちらを確認してください。
Q. 何点差があれば「負けている」と言えますか?
10点以内は誤差の範囲です。スコアは測定のたびに5〜10点変動するため、明確に差があると言えるのは20点以上離れている場合です。
Q. トップページと記事ページ、どちらを比べればいいですか?
同じ種類のページ同士で比べてください。トップページは画像が多く重い傾向があるため、記事ページと比較すると正しく判断できません。
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まとめ
- 競合の表示速度は無料で測れる。許可も特別なツールも不要
- 必ずモバイルで測る。PCの数字は14点ほど甘く出る
- 自分のほうが速いのに順位が低いなら、速度は原因ではない
- 10点以内の差は誤差。20点以上離れて初めて「差がある」と言える
比較しないまま速度改善に着手すると、直す必要のないものを直すことになります。まず測ってから決めてください。